世界で最もビールを消費しているのはどこの国?

ビールと言えばドイツというイメージが強いが、世界で最もビールを消費しているのはドイツではない。

ドイツの一人当たりの年間ビール消費量は127.5リットルで、これは世界第3位である。

ビールの国別年間総消費量、第1位はアメリカ合衆国で2300万キロリットル。

国民一人当たりとなると、人口も多いため年間84.4リットルで第12位。

人口となれば、世界一人口が多い中国である。こちらの年間ビール総消費量は2073万キロリットルで、アメリカに次いで世界第2位。

とはいえ1人当たりランキングではべスト30にも入っていない。ちなみにドイツは総消費量でも第3位で、こちらは1046万キロリットルである。

日本の年間ビール総消費量は715万キロリットル。一人当たりの消費量は56.4リットルで世界25位。ドイツ人の半分も飲んでいない計算になる。

それでは世界一ビールを飲むのはどこの国民だろうか。

答えはチェコスロバキア。一人当たりのビール年間消費量は実に160.7リットル。チェコでは日本人の3倍近い量を消費する。

これにはちゃんと理由があって、話は19世紀半ばにまでさかのぼる。

それ以前もチェコではビールは飲まれていたが当時の中欧で評価されていたのは低温で醸造する下面発酵ビールだった。その本場はドイツのバイエルン地方である。

チェコのピルゼン地方でも、ビール醸造の歴史からすると古いタイプに分類される上面発酵ビールは造られていたが、品質ではドイツの下面発酵ビールに劣っていた。

そこでピルゼンの人々は、本場のドイツから人材を招き「市民醸造所」を設立する。

その醸造所で1842年に最初に造られた下面発酵ビールがビルゼンの名ビール、ピルスナー、ウエルケルだ。

素晴らしいビールの誕生はたちまち各地の醸造家の知るところとなった。

以来このピルスナータイプのビールは、世界の下面発酵ビールのお手本となったのである。

現在の日本の主だったビールもピルスナーの流れをくむもの。チェコのビールをお手本に醸造されてきたものだ。


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