22/09/2017
フェリーや観光船で海を進むと、イルカが並行して泳いでいる事がある。様々な芸を覚えたり、人の言葉を理解したり、知能が高いといわれるイルカだが、川を遡ったり、浅瀬に乗り上げるなどしてニュースになることがある。
イルカが行動する時、ある種の音波を発していて、その反射によって行動しているといわれている。
餌になる魚を追って陸地に近づくと、海の濁りに音波が乱反射して、方向が判らなくなり川に入りこんだり、浅瀬に乗り上げたりするのだといわれているが、陸地に近づく理由として、淡水の中で身体に着いた寄生虫を落とすという説がある。
ご存じのように、イルカが海中を泳ぐスピードはとても早い。
早く泳ぐためには身体の表面にできる乱流が邪魔になるものだが、イルカは肌に深いシワをつくることで水の流れをスムーズにし、乱流を起こさないようにしている。
身体に寄生虫がつくと皮膚が硬くなり、シワができにくくなり速く泳げなくなる。
そこで淡水に弱い寄生虫を退治する為に陸地に近づいたり、川に入り込んだりするというのだ。海で付いた寄生虫は淡水につけると破裂して死んでしまう。イルカはこれを本能的に知っていて、多少の危険は覚悟の上でこういった行動をしているというものだ。
実際の所、イルカの真意はイルカに聞くしかない。知能が高くコミュニケーション能力も高い動物なので、近い将来真の理由をご当人から聞ける事があるのかもしれない。
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