遺伝子工学によって蘇る絶滅動物

絶滅してしまった動物を遺伝子組み換えによって現代に蘇らせる、もしくは動物同士の掛け合わせで新たな生物を生み出す、そんな研究が実際に行われている。

 


倫理的な是非はさておき、仮に永久凍土の中から、絶滅したマンモスの遺体が発見され、そこからDNAを採取できれば、採取されたDNAが不完全であっても、象のDNAで補完・人工合成することが可能で、種類の近いゾウを代理の母としてクローンを誕生させることができるという。

クローンを生み出すにはふたつの方法があり、そのひとつは「胚細胞(受精卵)クローン法」。

受精卵を取り出してから、その胚細胞をばらばらにして培養し、子宮に着床する直前の胚盤胞まで成長させ、代理母へ移植してクローンを得るという方法だ。これは人工的な双子を作るのと同じだ。この技術は牛などを使って、すでに実用化されている。

もうひとつは「体細胞クローン法」。

これは、核を除いた未受精卵を使い、クローンを作りたい個体の体細胞から得た核を移植、さらに代理母の卵管内に移植してクローンを得ます。こちらのほうが、いわゆる一般の「クローン」のイメージに近いかもしれない。

この体細胞クローン法によって誕生したのが羊のドリーだ。


もしマンモスのDNAからクローンを作る場合、この「体細胞クローン法」で行われる事になる。

現在、中国ではー35度で冷凍保管した牛の胎児の細胞を使って、2頭のクローン牛の生産に成功している。


一般的に細胞を凍結保存する場合、劣化を防ぐためにー196度という超低温の液体窒素を使うのだが、マンモスの遺体が発見される永久凍土の温度は平均してー35度であるからだ。
この温度で保存されていた細胞からクローンを生み出せるなら、マンモスに限らず、永久凍土に保存されている全ての生物の復活が理論上可能になる。実際、永久凍土には他の動物の遺体が保存されている可能性もある。


絶滅した生物の復活に対する研究は、日本でも盛んに行われている。「マンモス復活協会」が宮崎県宮崎市に設立されているのを始め、マンモス以外に日本オオカミ等の復活計画、さらにはトキやツシマヤマネコといった約60種類を超える希少な動植物の遺伝子保存なども行われている。

近い将来、過去に絶滅した動物が、最新の遺伝子工学によって復活し、動物園などで観られる日が来るのかもしれない。


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