ポストの色は赤。いえいえ実は色々あったんです。

我々が普段見かける郵便ポストの色といえば「赤」だろう。

だが、世界の主要国を見てみると、赤いポストというのは、日本とイギリスぐらいしかない。

アメリカやロシアでは青、中国では緑、そしてフランスやドイツでは黄色いポストが使われている。

日本でも、郵便ポストが最初から赤だったわけではない。


郵便制度がはじまった1871年(明治4年)頃のポストは、「書状箱」や「集信箱」などと呼ばれ、白木づくりのものだった。

その翌年、杉の木をくり抜いた角柱型の黒塗りポストが150本製作され、白木づくりのものと順次取り替えられていった。

なぜわずか1年で取り替えられたのかというと、最初の型のポストで盗難事件が多発したためだった。

もちろん、最初のポストも堅牢な造りではあったが、脚部が一本の柱で支えるという形状だったため、そこを狙って壊されたようだ。

だが黒いポストは夜になると闇にまぎれて目立たない。

「どこにあるのかわかりにくい」という声も少なくなかったため、1901年(明治34年)に赤いポストをいくつか設置してみた。

すると、赤い色のポストの評判がよかった為、1908年(明治41年)からは正式に赤いポストが全国に設置されるようになった。

このときのポストは鉄製の円筒状。いまでもなお、全国のあちらこちらに残っているので見かける事もあるかと思う。

その後、昭和40年代には、駅前や繁華街などに箱形のポストが登場する。

こういった場所では投函される郵便物の数も多く、円筒形より収納力のある形が必然的に求められたのである。

実は郵便ポストは時代の要請に合わせてさまざまに姿を変えている。

航空郵便用の青いポストや、戦争における物資調達のため鉄が不足し、コンクリート、陶磁器製のポストが使われたこともあった。

最近では、全国の観光地などでその地方の名物や特色をあらわしたポストも存在している。


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