飛行機が空中に燃料を放出するときって?

9月5日、羽田を飛び立ったニューヨーク行きの旅客機がエンジンから出火し、羽田空港に緊急着陸したニュースは記憶に新しいところだろう。
この際、乗客の一人が機内から撮影した映像で主翼から燃料を廃棄していたのを見た方も多いのではないだろうか。

旅客機の燃料は、左右の主翼にいくつかに区切ったタンクがあってその中に積み込まれている。
翼の先端には「燃料放出装置」がついていて、この装置を作動させると、タンクの燃料は空中に放出、廃棄されるのだ。

離陸直後、何らかのトラブルが発生し、元の空港に戻らなければならない今回の様なケースを始め、エンジンの警告灯が点灯したり、急病人が発生したりと、緊急事態の場合にこういった措置がとられる。

これには重量が大きく関係している。

空港から離陸する場合と着陸する場合では、許可されている燃料の最大重量が違う。

国際線での離陸の場合、燃料の重さの限界は385トンだが、着陸するときは272トン。

通常通りのフライトでは、着陸時に基準をクリア出来るように、計算して燃料を積み込んでいる。

離陸直後に何らかのトラブルで空港に戻らなくてはならない場合、燃料はほとんど消費されていない。そこで着陸時の基準をクリアするまで、燃料を空中に放出することになる。

また放出する際は人家のある場所を避け、海上や平原の上空で、というのが決まりになっている。


Also published on Medium.


コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください