犬を忌み嫌う国

犬を飼ったことがある方ならよく知っていることだが、犬の鼻が濡れているのはその犬が健康な証拠だ。

だが、イスラム教徒には犬の鼻もそうだが、犬そのものが嫌悪の対象である。

ただでさえ嫌われている犬の、濡れていて気持ち悪い部分なのだから、嫌悪感は相当なものだ。

このため、マレーシアやイランなどイスラム教国では、犬が近づけないようになっている場所が多い。犬が入った場所は穢れるとされている為、モスクはもちろん、人の住む場所に入ってこられては困るのだ。


犬が手や顔をペロペロと舐めるのは親愛の情を示しているからだが、イスラム教徒にとっては迷惑なこと極まりないのだ。

「犬に舐められたり触られた部分は7回洗わなければいけない」という決まるがあるほどである。

 

ではなぜ犬がこれほどきらわれているのかというと、かつて預言者ムハンマドが、黒い犬に手を咬まれた事があるとされているからだ。彼らにとって偉大な預言者が傷つけられたのでは、イスラム教徒たちが犬を忌み嫌うのも当然といえる。

イスラム教徒が犬を嫌うのにはもう一つ理由がある。

野良犬の群れが人を襲う事件がしばしば起こっているのに加えて、犬が狂犬病に感染する原因となるからだ。


狂犬病は、現在でも発病すればほぼ100パーセントに近い致死率を誇るおそろしい病気だ。

野良犬に直接触るのは非常に危険であり、衛生的にも、犬になめられた部分の消毒が必要となるから、イスラム教徒の犬への嫌悪は道理にかなっていると言える。


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